白血病などで骨髄移植等を受けた場合、それまでの予防接種で得た抗体が全て失われます。法律により定められる定期の予防接種には、公費負担がありますが、同じ予防接種の再接種にはこれまで公費負担はなく、全額自己負担する必要がありました。全てを再接種した場合、約20万円もかかります。
骨髄移植等を終え病気が快方に向かう途上においては、感染症に感染すれば重篤な状態を迎えかねないため、再接種が可能な状況になれば、すぐにでも再接種を希望されます。ところが、これまでの治療においても、経済的な負担が大きく、再接種の費用負担がとても大変との声を直接、骨髄移植を受けられたお子さんのお母さんからお聞きしました。この課題はなんとしても解決しなければならないと、請願の紹介議員ともなり、市会でも質問をさせていただきました。
これらをふまえ、京都市においては、平成30年7月から子ども向けの予防接種再接種費用の全額助成が開始されました。相談をいただいてから、半年余りのスピードで実現できました。
このように京都市において、お子さんの健康への取り組みが前進した背景には、公明党の2つのネットワークの力があったと感じます。
1つには、公明党の党員の皆様と一体となったネットワークです。お子さんのお母さんの声を受けた公明党の党員の方が、すぐに私達市会議員につないでくださいました。市民の方が直接、市会議員に相談されるには、少しハードルが高いと感じられる方もあるかもしれませんが、公明党には日頃から地域で市民の皆様のお困りごとを聞いてくださる党員の方がたくさんいらっしゃいます。
2つには、全国の公明党議員とのネットワークです。公明党議員の取組により他の自治体で予防接種再接種に対する助成がはじまりつつありました。そのような自治体の公明党議員とも連携しながら取組を進めました。京都市の実施が決まり、更に多くの自治体で公明党議員が取り組み、全国に広がりを見せています。
私は、右手に障がいをもって生まれ、小学校に入る前に2度、手術を受けました。入院中、私の周りには様々な病気と闘うお兄さんお姉さんがおられました。その中には白血病と闘われていた方もおられたのだと思います。その時の光景を思い浮かべながら、お子さんの健やかな成長を願い取り組みを進めました。
西山のぶまさの議会での主な質問と答弁
参考
京都市情報館
骨髄移植等の医療行為により抗体を喪失し、再度予防接種が必要となった方へ
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000238298.html